ギャラリー解説

書画

花蹊跡見瀧野、和文尺牘(近代、AD1840〜1929)

紙本肉筆・・縦22.6cm、横12.6cm

跡見花蹊は摂津の人で、名は瀧野、号を花蹊と

称し、四歳で書を習い後に京で頼山陽門下の宮

原節庵に学び、その崩れの無い書は「跡見流」と

称され、また十二歳で丸山派の石垣東山に、後

に南画の日根対山にも画を学び、漢学・詩歌・書

画に優れ、十代の後半から大阪中之島で私塾を

開いて書画を教えていたが、明治になると東京に

出て、明治八年に跡見学校(後の跡見学園)を創

立し、女子教育に一生を捧げた女性芸術家であ

る。本品は、越後の人で江戸の飯田町に漢学塾「

有為塾」を開いていた、蒲生重章(1832〜190

1)に宛てた手紙である。尚、蒲生には『近世偉人

伝』等の著作が有る。


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