ギャラリー解説

書画

晩稼吉田壽平、行書七排(幕末維新、AD1829〜1907)

紙本肉筆・・縦132cm、横69cm

「芳田晩稼拝具」の下に、陰刻「瓊浦晩稼」と陽刻「香

竹老人」の落款が押されている。吉田晩稼は長崎の人

で、名は壽平、字は君敬、号を香竹・晩稼などと称し、

江戸に出て高島秋帆に蘭学と兵学を、春老谷・長川東

洲に書を学び、会津などを遊歴して越後で家塾を開い

て子弟の教育に当たり、維新後は海軍任御用掛とな

るも、職を辞して書法を修め、一家を成した書家で、特

に楷書に秀で各地で揮毫している。「壬辰元旦」と有れ

ば、明治二十五年(1892)の作で、七言十二句八十

四字の排律である。


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