ギャラリー解説

書画

萬庵市河三兼、古文五字(近代、AD1838〜1907)

紙本肉筆・・縦139cm、横31.5cm

「萬庵河三兼篆」の下に、陽刻「三兼」と「万菴」の

落款が押されている。市河萬庵は江戸の人で、

名は三兼、字は叔並、号を萬庵と称し、市河米庵

六十歳の時の長子で、幕府に仕え高島秋帆に砲

術を学び鉄砲方となるが、同時に父の業を継いで

篆書・隷書に長じ、更に篆刻・弾琴・点茶も良くし

、維新後は大蔵省に勤めて明治三年にロンドン

で新製した日本の紙幣の文字を書いた書家であ

る。


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