ギャラリー解説

書画

奉天誥命、賜劉鴻儀(清末期、光緒十五年二月十七日・AD1889)

縦32cm、横379cm

本品は、埼玉県立大宮光陵高等学校書道科に寄贈

左右から満漢両字で書かれ御璽が押されており、「雙龍紋」及びタイトルの「奉

天誥命」は織紋であるが、目の粗い絹布のため、彩色目止めした上から金泥

で書かれている。劉鴻儀は、資政大夫候選知府の任に在った人物で、彼に下

賜された形式を採っているが、内容は彼の本身妻室胡氏の内助の功を嘉した

ものである。漢字・満字共に清朝右筆の堂々たる字である。本品は、改装以

前の原装状態で、軸頭が一個失われているが満字から読むべく右開きの卷

子装丁である。


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