ギャラリー解説

書画

墨齋萩原賢和、行書五字(江戸時代、AD1759〜1848)

紙本肉筆・・縦89cm、横25.6cm

「七十九翁賢和」の下に、陽刻「墨齋」と陰刻回印「藤

賢和印」の落款が押されている。萩原墨齋は上野の人

で、本姓は藤原氏、名は賢和、号を墨齋と称し、代々

家塾を営む萩原家の長男として生まれ、幼少より家学

を授かり、十四歳で書家長沢宇勝の門にはいり、次い

で江戸に出て三井親和に学び、関東に書名を鳴らした

書家で、利根の三筆(生方鼎齋・高橋不可得)の一人

である。尚、片山兼山に学んで古学と考証を主とし、江

戸で講説に従事した儒者萩原大麓(1752〜1811)

は、墨齋の一族である。


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