ギャラリー解説

書画

克堂川崎克、行書十二字(近代、AD1880〜1949)

紙本肉筆・・縦122cm、横32.5cm

「克堂」の下に陰刻「川崎之印」と陽刻「克堂」の

落款が押されている。川崎克堂は三重の人で、

名は克、号を克堂と称し、近代の政治家(民政党

代議士)として活躍し、鳩山一郎らと同交会を結

成して翼賛議員同盟に対抗し、大日本貿易振興

会会長等を歴任するが、それよりも書に深い関心

を持ち、泰東書道院に側面的な協力をして泰東

書道院総務長を務め、昭和14年には興亜書道

連盟を結成し、日・満・支三国書道展を開催する

などし、戦前の本学大東文化学院で書の教授も

担当した人であるが、同時に私財を投じて伊賀上

野の古伊賀焼を復活させ、自らも作陶に励んだ

伊賀焼の陶芸家としても有名である。


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