ギャラリー解説

書画

春洞西川元讓、隷書十二字(近代、AD1847〜1915)

紙本肉筆・・縦151cm、横17cm

陽刻「浮生若夢爲歡幾何」の関防印が押されている

。西川春洞は江戸の人で、名は元讓、字は子謙、号

を春洞・大夢道人などと称し、五歳の時に書を中沢

雪城に、漢学を平田彬斎に学び、幕末は国事に奔

走し、維新後は大蔵省に勤めるが、僅か二年で退

職して文人生活に入り、中国の古碑法帖を研究して

一家を成した書家で、その門弟は二千人を超え、所

謂「春洞流」は、明治から昭和にかけて書道界の一

大勢力となっている。本品は、対聯ものの右一幅で

ある。書風から見て、若い時の作であろう。


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