ギャラリー解説

書画

向陵多賀谷瑛之、行書四字(江戸時代、AD1766〜1827)

紙本肉筆・・縦27.6cm、横40cm

「向陵逸史」の下に、陽刻「瑛之」と「白華」の落款が押されてい

る。多賀谷向陵は江戸の人で、名は瑛之、字は白(伯)華、号を

向陵・五石などと称し、尾張生まれであるが江戸に住み、書を

細井竹岡に学んだ幕臣の儒者で能書家である。上州島村の豪

農で俳人の金井文八郎(華竹庵萬戸)の妻春栄(医家多賀谷養

元の娘)は、彼の従妹である。「乙亥仲冬題於幽石亭中」と有れ

ば、文化十二年(1815)の作である。


[ギャラリー一覧へ戻る]