ギャラリー解説

書画

柏塘程霞生(赤城)、行書五字(清・初期、AD1735〜180?)

紙本肉筆・・縦27cm、横22.5cm

「程赤城」の下に、陽刻「志壮子孫」と「赤城」の落款が押さ

れている。程柏塘は江南の人で、名は霞生、字は赤城、号

を柏塘と称し、一般的には字の赤城を以て知られた文人で

、「程赤城」と称され、唐船主にして医者でもあり、中国と長

崎を往来して長崎の唐館に住し、書画を善くして日本の文

化人と交流した清人である。元明八年(1788)には、木村

兼葭堂に師事して谷文晁と「天下の二老」と称された南画

家の春木南湖が会談しているし、文化元年(1804)には、

福山藩の儒医伊沢蘭軒も交流を持っている。また『先哲叢

談』後編卷八には、龍草廬の書を評した赤城の、「婦人の

書に似たり」なる語が載っている。


[ギャラリー一覧へ戻る]