ギャラリー解説

書画

蘭山小野職博 、草書十二字(江戸時代、AD1729〜1810)

紙本肉筆・・縦101cm、横14cm

「蘭山佐伯博書」の下に、陽刻「亞師亞?民」の落款が押

されている。小野蘭山は京の人で、姓は佐伯、本姓は小

野氏、名は職博・道敬、字は以文、号を蘭山と称し、朝廷

の主殿大允兼伊勢守從四位下佐伯職茂の次男であるが

、本姓の小野氏を以て知られている。16歳で儒者松岡恕

庵に本草学を学び、25歳で家塾衆芳軒を開いて門弟に

教授する傍ら諸国の植物採集を行い、杉田玄白や飯沼

慾斎らを育て上げ、71歳で幕命に因り医学校教授方とな

った本草学者である。彼は一生を独身で通しているが、そ

の仕事は、18歳の時に女中に生ませて養子に出した安

倍有義の子、則ち孫に当たる小野職考が継いでいる。


[ギャラリー一覧へ戻る]