ギャラリー解説

書画

硯海大岡育造、行書七絶(近代、AD1856〜1928)

紙本肉筆・・縦151cm、横40.5cm

「硯海」の下に、陰刻「大岡育印」と陽刻「硯海」の

落款が押されている。大岡硯海は山口の人で、

医師大岡尚斎の長男で、長崎医学校に学んだ後

、東京の司法省法学校に学び、中央新聞の社長

となり、更に衆議院議員に転じて山本内閣の文部

大臣などを歴任した政治家で、詩文と書を善くし

た文人でもあるが、明治20年に酔月楼の24歳

の美人女将花井お梅が、使用人峰吉を殺した「お

梅事件」(川口松太郎の『明治一代女』や宇野千

代の『色ざんげ』等の題材となった事件)の、弁護

人として知られている。


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