ギャラリー解説
書画
秦蔵六(二世)、行書七絶(幕末維新、AD1800〜1899) |
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紙本肉筆・・縦30.3cm、横43cm 「橘集」の横に陰刻「橘爲」の落款が押されている。「秦蔵六」と は、青銅器の創作で名高い京都の金工師で、初代は、幕末か ら明治にかけて活躍しており、その名は代々継承されて、現在 は第六世である。二世の生卒は不明であるが、二世の三男が 第三世で、三世の生まれが1855年であれば、二世の生まれ は1820年代と推測される。また、署名や落款などから判断す れば、二世の本姓は橘氏であろう。本品は、その二世の漢詩で あるが、詩も書もそれ程では無い。しかし、名人と称された金工 師の詩書と想えば、其れなりに味が有る。 |