ギャラリー解説

書画

梅巷棚橋絢子、蘭圖(近代、AD1839〜1939)

紙本肉筆・・縦39.8cm、横90.7cm

「九十七歳梅巷女士絢」の下に、陰刻「棚橋絢印」の落款が押されてい

る。棚橋梅巷は大阪の人で、本姓は牛尾氏、名は絢子、号を梅巷・梅

香などとと称し、酒造業牛尾氏の長女で、漢学を奥野小山に、書を三

瓶信庵に学び、美濃の視覚障害の儒者棚橋大作の妻となり、東京女

子師範や学習院妻女子部などで教鞭を執って家計を支え、名古屋高

等女学校校長を経て私立東京高等女学校初代校長となり、更に岩倉

家や徳川家など名家の子女教育にも携わった、女性教育家である。


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