ギャラリー解説

石材

乾隆硝子蓮辨四寶文水盂(清朝時代)

高さ3.5cm、口径4cm、胴径6cm、底径2.9cm

所謂「乾隆硝子」の水盂である。白濁の硝子

の上に暗赤色硝子(エンジ色の赤の為、遠

目は一見ダークブルーに見える)を載せ、口

淵の雷紋(青銅器に見られる紋様)・胴体の

四宝(琴・棋・書・卷)・底部の蓮弁紋が削り

出されている。色調や硝子の質感は、道光

時代から清末にかけての様相を示している

が、或いは民国時代の倣品の可能性が無い

訳では無い。博雅の士のご教授を切に待つ

ものである。


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