ギャラリー解説

石材

河北易県易水石蘭亭長方硯

縦23cm、横14.5cm、厚さ5.5cm

蘭亭硯は、硯の全面に王羲之の蘭亭会を図案化して彫り込んだ硯で、表面は縁が無く、陸以外は全て

刻図され、背面には、鶩の図が刻されている。河北易県産出の易水石で作られた硯は、古来易水古硯

と称され、紫紅色と緑色とが層になったり、混ざり合ったりした石で、其の特徴を活かして彫刻を施した

硯が多い。

本品は、硯の側面に緑色の層が二本見られ、所謂「河北の玉帯」であるが、蘭亭硯の為か特段色調違

いを活かす彫刻は為されてい無い。


[ギャラリー一覧へ戻る]