ギャラリー解説
石材
婺源龍尾(所謂歙州)石水波文三角板硯 |
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縦27.5cm、横27cm、厚さ4.7cm 水波紋様が美しい大型の板硯で、三角形の頭部に小円の海が有る。 現在一般的に斯様な硯を歙州硯と称している。南唐の李氏が推奨して より、一世を風靡するようになった石で、石色は青灰・黒灰・青黒を基 調とし、端渓と双璧を為す硯石である。 歙州硯は、江西省婺源県の龍尾山脈から産出される石で、嘗て安徽 省黄山市歙県を中心とした歙州の一部であった為、一般的に歙州硯( 確かに昔は、安徽省歙県産の硯石が有った)と称するが、正確には龍 尾硯である。 尚、龍尾硯は江西四大名硯(婺源の龍尾硯・石城の石城硯・廬山の金 星硯・修水の貢硯)の一つでもある。 |