ギャラリー解説
石材
長野上伊那龍渓石有蓋天然硯
長野の横川川で産出するが緻密な黒雲母粘板岩石で、色調は黒を基本とし、
赤褐色の錆を持つのが特徴である。其の原石の形状を活かして、石の断面
を硯に仕立てたものである。硯石としての歴史は四百年以上有るが、一旦廃
れた後に、昭和に入ってから復興したもので、長野県の「伝統工芸品」と成っ
ている。
本品は、背面に「龍渓」と彫硯家田中一石の「一石作」の銘が刻されている。
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