ギャラリー解説

石材

長野上伊那龍渓石天然硯U

縦30cm、横17cm、厚さ6cm

長野の横川川で産出するが緻密な黒雲母粘板

岩石で、色調は黒を基本とし、赤褐色の錆を持

つのが特徴である。其の原石の形状を活かし

て、石の断面を硯に仕立てたものである。

硯石としての歴史は四百年以上有るが、一旦

廃れた後に、昭和に入ってから復興したもの

で、長野県の「伝統工芸品」と成っている。

本品は、背面に「本龍渓」の銘が刻され、側面

には茶褐色の石錆が見られる。


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