〜套印本,U〜

零話18

  套印本に関しては、既にNO3に於て詳説しておいたが、その中で「套印本は文学関係のものが多くて、思想関係のものは概して少ない」旨を述べた。因って、ここではその数少ない思想関係の套印本を提示したいと思う。
   
 ここに提示する思想関係の套印本は、共に清朝のものであるが、左側が康煕4年刊の顧觀吉纂『礼記省度』であり、右側が同治12年重刊の宋の蘇洵撰・清の趙錦江増補『蘇批孟子』である。

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