私の薦める本1

本ページは、大東文化大学文学部新入生サブテキスト『文学部へようこそ』(平成28年4月刊行)からの転載である。

 

   影山誠一著『中國經學史綱』 

 中國思想分野の中心に位置する、經書を中心にした經學を研究する人は、最近めっきり減ったが、古代から清朝までの經學の歴史を概觀出來る本として、ぜひとも學生諸君に讀んで頂きたいのが、影山誠一著の『中國經學史綱』である。
 この『中國經學史綱』は、經學の説明から始まり、先秦から清末までの、各時代の經學傾向や經學者の解説をし、最後に清朝の代表的叢書を紹介して終わると言う内容で、經學史を理解し、その知識を獲得するには、極めて簡便にして且つ内容の濃い本である。
 本書は、大東文化大學東洋研究所の出版物で、大學内の書店(進明堂・池上書店)や汲古書院・東方書店等が取り扱っており、入手し易い本でもある。

     平成二十八年四月                             於黄虎洞

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