私の薦める本2

本ページは、大東文化大学文学部新入生サブテキスト『文学部へようこそ』(平成28年4月刊行)からの転載である。

 

   四方田犬彦著『電影風雲』 

 ハリウッド映画も面白いが、折角東京の大学に居るのだから、アジア映画を見歩くのも、楽しいことである。
 そのアジア映画の代表的入門書とでも言うべき本が、四方犬彦の『電影風雲』(白水社)である。
 アジア映画の歴史的概略を述べた後に、韓国・台湾・中国・香港の代表的監督23人を取り上げ、各監督の作品やその内容等が、詳しく紹介説明されている。それだけでは無く、殆どベールに包まれている朝鮮民主主義人民共和国の映画も紹介し、5人の監督とその作品も解説されている。
 映画好きの特にアジア映画に興味の有る学生諸君に勧める、一書である。

     平成二十八年四月                             於黄虎洞

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