8-6 行列のインデックスは[行,列]で.部分行列の作り方もMatlabなどと異なる.
行列から部分行列やスカラーを取り出したいときは,MatlabやScilabと
標記が異なります.mやnは正整数とします.Aはm行n列の行列としましょう.
iやi1,i2は1以上m以下の整数,
jやj1,j2は1以上n以下の整数とします.
Gretlコマンド | Matlab,Scilabコマンド | 機能 |
A[i,j] | A(i,j) | Aの(i,j)成分を,スカラーで返す |
A[{i1,i2},j] | A([i1,i2],j) | Aの(i1,j)成分とAの(i2,j)成分を縦に並べた行列(列ベクトル)で返す |
A[i,{j1,j2}] | A(i,[j1,j2]) | Aの(i,j1)成分とAの(i,j2)成分を横に並べた行列(行ベクトル)で返す |
A[i,] | A(i,:) | Aのi行目を返す |
A[,j] | A(:,j) | Aのj列目を返す |
以下のコードを,コンソールに打ち込んで,AからGまで作動状況を確認してみてください.
A={1,2,3;4,5,6;7,8,9}
b=A[2,3]
C=A[{1,2},3]
D=A[1,{2,3}]
E=A[ ,2]
G=A[1, ]
ただし,Gretlは複素数の扱いが苦手なので,複素数を使う計算は避けた方がよいでしょう.
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