gretlのインストールと基本的な使用方法

角田 保(大東文化大学経済学部), 2014年12月6日初出 2023年5月21日最終更新

このページでは,便利で無料の計量経済学用のPCパッケージである, Gretlの操作法を述べています.
学生用・入門用のためのごく簡便なものです. より詳しいことは,ヘルプ>ユーザーガイド のPDFを見るとよいでしょう(英語). 日本語の参考書では,加藤久和著「gretl[グレーテル]で計量経済分析」(日本評論社)という本があります.
  1. インストールについて
    1. ダウンロードサイトは,sourceforgeのサイト(別窓で開く). Windowsソフトならこちらのsourceforgeのサイト(別窓で開く)
    2. インストール方法
    3. 日本語環境の整備と英語環境の勧め(←update)
    4. 作業ディレクトリの設定

  2. 外部データファイルの読み込みとgdtファイルでの保存
    1. GUIで,エクセルからクロスセクションデータを読み込む:マウスのドラッグ&ドロップで
    2. GUIで,エクセルから時系列データを読み込む: 上と同様
    3. GUIで,CSVファイルからデータを読み込む: 上と同様
    4. データの保存とデータのエクスポート:データのみならデータを保存. 作業したならセッションを保存(←update)
    5. データを読み込んだなら,「表示>アイコンビュー」で

  3. GUIでデータの整理・・・「ファイル>開く>サンプル・ファイル」の,Keane.gdtを例に
    1. GUIで記述統計量: 表示>要約統計量
    2. GUIでクロス表: 表示>クロス集計
    3. GUIで2変数の散布図:
    4. GUIで多くの散布図を同時に(1変数対多変数)

  4. 対話式コマンド画面でデータの整理・・・データは上と同様に,Keane.gdtを例に.
    1. 対話式コマンド画面(gretlコンソール)と,記述統計量コマンドsummary
    2. クロス表コマンドxtab
    3. 2変数の散布図.gnuplotとtextplot
    4. 多くの散布図を同時に(1変数対多変数)

  5. GUIでOLS推計など・・・「モデル」ツールバーの利用
    1. GUIでOLS推計
    2. GUIで2SLS推計(2段階最小2乗法)
    3. GUIでProbit推計

  6. 対話式コマンド画面でOLS・2SLS・Probit推計
    1. 対話式コマンド画面(gretlコンソール)でOLS・2SLS・Probit推計
    2. 対話式コマンド画面で推計後に,推計モデルをアイコンビューに登録する場合

  7. 対話式コマンド画面で,データ変数に関するコマンド.
      データは,keane.gdtであり,またツール>Gretlコンソール でコンソール画面を出しているものとする.
    1. 分析サンプルを制限するコマンドsmpl
    2. 新規データ変数を作るコマンド genr, series
    3. OLS後の「Yhat」と「残差」を新規のデータ変数に格納する
    4. ダミー変数を一気に作るコマンドdummify

  8. 対話式コマンド画面で,スカラー変数・行列変数に関するコマンド.
      データは,keane.gdt.またツール>Gretlコンソール でコンソール画面を出しているものとする.さらに,表示>アイコンビュー でアイコンビューも表示しているとする.
    1. スカラーは行頭に何も書かずに,c=7 などでOK
    2. 行列も行頭に何も書かない.行列は「{ }」と「,」と「;」で作成
    3. OLS後での,推計値の格納.
    4. 行列演算の多くはMatlab,Scilab形式とほぼ同様.
    5. 行列関数の多くもMatlab,Scilab形式とほぼ同様.
    6. 行列のインデックスは[行,列]で.部分行列の作り方もMatlabなどと異なる.
    7. 変数を消すコマンドは,delete.データ系列も同じなので要注意

トップページへ