第4回 統計の計算をしてみよう(関数の使い方)

注意
  1. 提出課題のファイル名は正確に
  2. 課題のシート名を確認(基本的にシート名は変更しない。消してしまってやり直す場合は要注意。)
  3. セルの記入位置は正確に

初回授業時に注意したように、採点はプログラムによって自動的に行っている。 シート名、セル位置が違うと、間違いなく0点となってしまう。




今回の内容
  1. 関数を含む数式の書き方

  2. 関数を含む数式のオートフィル




1.関数を含む数式の書き方

 関数を用いることにより、複雑な計算を簡単に実行できる。 Excelには多くの関数が実装されており、新しいバージョンが発売されるたびに追加されている。

数式の文法(その2:関数)

  1. 関数は、 sum( ) のように関数名と小括弧で構成される。

  2. 関数名は大文字でも小文字でもよい。

  3. 関数名を何文字か入力すると、候補の一覧が表示される。
    キーボードから選択するには、↓か↑で選択し、TABで確定する。
    マウスから選択するには、クリックで選択、ダブルクリックで確定する。

  4. 関数の ( ) 内に記述する内容を「引数(ひきすう)」と言う。関数によって、引数の種類や数が決まっている。セルはクリックで選択できる。

  5. 複数の引数を指定する場合は、カンマで区切る。

  6. 連続したセル範囲を指定する場合は、A5:A10 のように始点のセルと終点のセルをコロン : で区切る。これは当該セルをドラッグで選択できる。




(準備)提出用ファイルのコピーとファイル名の変更
1. Yドライブ→先生→O_小野勇→配付 フォルダにある mondai4(mondai4.xlsx)をコピーし、Zドライブ→経済データ分析入門 フォルダに貼り付ける。

2. 貼り付けたファイルの、ファイル名を、提出ファイル名 s17124xx-4 (s17124xxx-4.xlsx)に変更する。

(練習1)関数の練習
1. (準備)でコピーしたファイルをダブルクリックする。

2. Sheet1 に指定された練習をする。




代表的な関数
関数 機能
SQRT 平方根を求める。
SUM 合計を求める。
AVERAGE 平均(算術平均)を求める。空白セルは除外される。
MAX 最大値を求める。
MIN 最小値を求める。
MEDIAN 中央値を求める。
STDEV.S 標準偏差(n-1で割る方、標本調査で用いる)を求める。古いExcelでは STDEV。
STDEV.P 標準偏差(nで割る方、全数調査で用いる)を求める。古いExcelでは STDEVP。
ROUND
ROUNDUP
ROUNDDOWN
指定桁で丸め処理(四捨五入、切り上げ、切り捨て)。
例:=ROUND(A1,0)
丸める位小数1小数2小数3
第2引数-3-2-1012

セルの書式設定(数値)で指定した場合は、表示上四捨五入されるだけであり、値は四捨五入されていない。 一方、ROUND関数を使うと、値そのものが四捨五入される。 ROUUND関数とセルの書式設定(数値)の併用は避けた方が無難。
ABS 絶対値。
COUNT
COUNTA
数値データの数、または、空白セル以外のデータの数を数える。
COUNTIF 指定した条件を満たしたデータの数を数える。
例:=COUNTIF(A1:A10,>=10) A1〜A10の中で10以上の数値データをもつものの数
IF 指定した条件の時だけ、特定の処理をする。
例:=IF(A1=0,A1+4,A1*2)
  A1が0ならば、A1+4を実行する。そうでなければ A1*2を実行する。
RANK 順位を求める。
TODAY 今日の日付を求める。
PHONETIC セルの「フリガナ」を参照する。





2.関数を含む数式のオートフィル

 関数を含む場合でも、前回練習したオートフィルを用いることができる。

(練習2)
1. Zドライブの経済データ分析入門フォルダにある「関東.xlsx」を開き、B10セルに人口の平均値を求める。

2. B10セルをD10セルまでオートフィルして、世帯数と面積の平均値を求める。





3. 同様に最大値、中央値、最小値を求めよ。



4. 上書き保存せよ。




3.課題

都道府県県庁所在市別1世帯当たりの消費支出のデータをもとに、指定された統計計算を行い、提出すること。