ギャラリー解説
書画
東郭落合爲誠、行書五字(近代、AD1867〜1942) |
|
|
|
絖本肉筆・・縦135cm、横33cm 「東郭」の下に、陰刻「爲誠」と陽刻「東郭」の落款 が押されている。落合東郭は肥後の人で、名は 爲誠、字は士応、号を東郭と称し、明治初期の学 者元田永孚の外孫で、明治・大正・昭和の三代の 天皇家に侍従として勤めた宮内官僚で、第五高 等学校で教壇に立った時には、夏目漱石や長尾 雨山らと同僚でもあるが、それよりも森槐南の指 導を受けた漢詩人として有名で、人品・詩品共に 高く、「当代屈指の名手」との称賛を受けた漢詩 人である。尚、本品に押されている関防印の陽刻 「隨宜樂」と文末の陰刻「爲誠」と陽刻「東郭」の三 個の印は、全て名工と称された篆刻家河井セン (草冠+全)廬の刻した印章である。 |