ギャラリー解説

書画

傳・米庵市河三亥、行書二字(江戸時代、AD1779〜1858)

紙本肉筆・・縦28.5cm、横52.5cm

「米菴」の下に、陽刻「米菴三亥」と陰刻「大蘭王章」の落款が押

されている。市河米庵は江戸の人で名は三亥、字は孔陽、号を

米庵・樂齋などと称し、昌平黌で林述齋に学び、加賀藩から招

請されて金澤に出仕するが、五年後に致仕して江戸に帰り、書

塾小山林堂を開き、門弟五千人を数えて書名を馳せた儒者で

、幕末三筆(貫名海屋巻菱湖)の一人である。尚、本品の印象

は、伝えられている彼の印象と同じであるとは雖も、線が微妙

に異なれば、「伝」と考えた方が無難である。


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