ギャラリー解説
書画
寒山山田潤子、竹圖併行書五絶讃(近代、AD1856〜1918) |
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紙本肉筆・・縦123cm、横31cm 本品は、同郷の書家大島君川に送られた品で、「君川老先 生正之 田潤」の下に、陰刻「田閏字白王」の落款が、「寒 山又題」の下に、陰刻「田閏之印」と「田氏白王」の落款が、 それぞれ押されている。山田寒山は尾張の人で、名は潤子 、字は白王、号を寒山と称し、本来は永平寺の禅僧である が、18歳の時に長崎の小曽根乾堂に篆刻を問い、24歳 で福井端隠に入門して芙蓉(高芙蓉)派の篆刻を学び、清 国に渡って呉昌碩らと交わり、蘇州寒山寺の復興に尽力し 、明治40年には丁未印社を結成する等、明治・大正の印 界に在って特異な存在を示した篆刻家であるが、同時に詩 ・書・画・楽焼き等々多面的な活躍もし、その多芸多才ぶり を示している。 |