ギャラリー解説
書画
傳・慊堂松崎復、行草書七絶(江戸時代、AD1771〜1844) |
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紙本肉筆・・縦93cm、横31.5cm 「明復」の下に、陰刻「松崎復」と陽刻「明復」の落款が押さ れている。松崎慊堂は肥後の人で、名は復・密、字は明復 ・退堂、号を慊堂・益城などと称し、農家の子であるが儒に 志し、江戸の昌平黌で林述斎に学んで朱子学を修め、狩 谷エキ斎や山梨稲川らと交わって漢唐の注疏に転じ、考証 折衷の学を以って一家を成し、掛川藩の教授となった儒 者で、『説文解字』や『石経』の学にも精通し、我が国の石 経研究は慊堂に始まると称されている。本品は、筆勢が やや弱く、落款の書き方も微妙に異なれば、恐らく写しで あろう。因って「伝」の品としておく。 |