ギャラリー解説

書画

蒙齋菅原兵治、行草書十字和歌(近代、AD1899〜1979)

紙本肉筆・・縦135cm、横33cm

「蒙翁」の下に、陰刻「菅原兵治」と陽刻「蒙齋」の落款が

押されている。菅原蒙齋は宮城の人で、名は兵治、号を

蒙斎と称し、上京して金鶏学院の主催者である陽明学者

安岡正篤に師事して東洋哲学を修め、日本農士学校の

校長となって農村の人材養成に尽力し、戦後は帰郷して

私塾東北農家研究所を開設し、塾生には半学半農を日

課とし、農学・書道・歴史等は権威者に来講を請うも、『論

語』『大学』『孝経』『古事記』等は自ら講義し、農村教育

に努めた東洋思想学者で、昭和61年には全5卷の『菅

原兵治全集』が公刊されている。


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