ギャラリー解説

書画

春風頼惟彊、行書七字(江戸時代、AD1753〜1825)

紙本肉筆・・縦121cm、横25cm

「頼惟彊」の下に、陰刻「頼惟彊」と「頼千齡」の落款

が押されている。頼春風は安芸の人で、名は惟彊、

字は千齡、号を春風と称し、頼春水の弟で春草(杏

坪)の兄、つまり頼氏三兄弟(春水春草)の真ん中

である。学業を兄春水から受け、医を古林見宜に学

んだ儒医であるが、医業の傍ら春風館を開いて儒

書の講会を行い、更に郷塾竹原書院を設立して郷

里の学問向上に尽力した儒者でもある。「文化丙子

春日」と有れば、文化十三年(1816)の作である。


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