ギャラリー解説

書画

墨華堂佐々木淵龍、隷書二字(江戸時代、AD1659〜1735)

紙本肉筆・・縦26cm、横43cm

陽刻「墨華堂」の落款が押されている。佐々木墨華堂は加賀の人で、名は襲

・淵龍、字は淵龍・文山、号を墨華堂・臥龍などと称し、字を以て知られ「佐文

山」と称されている。磐城平藩主内藤政樹に召し抱えられた能書家で、一時高

松藩にも仕え、多く神社仏閣の扁額を揮毫した書の大家で、その書は、唐様

ではなく朝鮮流の一派らしいと言われている。現在に伝わる品としては、千葉

県いずみ市岬町の鶴沼神社の扁額・江東区龜戸の香取神社大杉殿の扁額、

及び埼玉県深谷市の重要文化財指定となっている仁王門の山号扁額「深谷

山」等が、代表的なものである。尚、同じく書の大家として当時名を馳せた佐々

木玄龍は、彼の兄である。


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