ギャラリー解説

書画

遠湖内田周平、楷書七言古詩(近代、AD1854〜1944)

紙本肉筆・・縦130cm、横58.2cm

「遠湖内田周平時年七十又七」の下に、陰刻「周平印

」と陽刻「仲準」の落款が押されている。内田遠湖は遠

州の人で、名は周平、字は仲準、号を遠湖・帆影子な

どと称し、幼にして読書を好み、初め東京帝大医科で

医学を修めるが、文科に転じて東西の哲学等を修め、

島田篁村に師事し、更に萩原西疇に従学し、熊本第

五高校で教鞭を執るや、肥前の楠本碩水に従って崎

門(山崎闇斎)の学を修め、帰京後は東洋大学や慶応

大学等で教えた漢学者で、当代随一の崎門学者と称

されている。亦彼は「大東文化協会」初代理事である

と同時に、大東文化学院教授でもあり、『近思録』や『

大学』『中庸』等を講じている。


[ギャラリー一覧へ戻る]