ギャラリー解説

書画

吟香岸田銀次、行書文(幕末維新、AD1833〜1905)

絖本肉筆・・縦31cm、横26cm

「岸吟香書」の横に、陰刻「國華長壽」と陽刻「吟香」

の落款が押されている。岸田吟香は美作の人で、

名は達蔵・作良・銀次、号を東洋・櫻草・吟香などと

称し、津山藩儒昌谷精溪の赤松塾に学び、次いで

大阪に出て藤沢東ガイに学び、更に藤森天山の門に

入って学び、その後ヘボンの『英和語林集成』の編

纂を手伝い、ヘボンより処方を授かった眼薬「精リ

水」を販売し、維新後は東京日々新聞主筆として活

躍し、東亜同文書院の設立にも尽力した、実業家に

して教育者で文筆家である。尚、彼は洋画家岸田劉

生の父でもある。


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