ギャラリー解説

書画

雪江關思敬、隷書五絶(幕末維新、AD1827〜1877)

紙本肉筆・・縦128cm、横33cm

「雪江關思敬」の下に、陰刻回印「關思敬印」と陽刻

「鐵卿氏」の落款が押されている。關雪江は江戸の

人で、名は思敬、字は鉄卿、通称は忠蔵、号を雪江

と称し、経学と詩賦を善くし、土浦藩代々の儒臣とな

り、関思恭以来の書の家法を継承した関家第五世(

思恭其寧克明・思亮・思敬)であるが、彼の書風

は家風の広沢流ではなく菱湖風であり、書論には精

通しているものの、書自体はやや逸気に乏しいと言

われている。尚、幼時の幸田露伴は、彼の姉関千

代の塾で手習いを学んでいる。


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