ギャラリー解説
書画
遠湖内田周平、行書十四字(近代、AD1854〜1944) |
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紙本肉筆・・縦134.8cm、横32.4cm 「遠湖」の下に、陰刻「内田周平」と陽刻「仲準」の落 款が押されている。内田遠湖は遠州の人で、名は 周平、字は仲準、号を遠湖・帆影子などと称し、幼に して読書を好み、初め東京帝大医科で医学を修め るが、文科に転じて東西の哲学等を修め、島田篁村 に師事し、更に萩原西疇に従学し、熊本第五高校で 教鞭を執るや、肥前の楠本碩水に従って崎門(山崎 闇斎)の学を修め、帰京後は東洋大学や慶応大学 等で教えた漢学者で、当代随一の崎門学者と称さ れている。亦彼は「大東文化協会」初代理事である と同時に、大東文化学院教授でもあり、『近思録』や 『大学』『中庸』等を講じている。尚、本品は、「北海 の太閤」と称された政治家木下斗南(成太郎)の喜 寿の祝いに書かれた品であり、木下は、大東文化 協会の理事も務めている。 |