ギャラリー解説

書画

工藝・ヤ(木+夜)齋狩谷望之、和文尺牘(江戸時代、AD1775〜1835)

紙本印刷・・縦18.9cm、横700cm

狩谷ヤ(木+夜)齋は江戸の人で、本姓は高橋氏、名は望之、字は自直・卿雲、号をヤ(木+夜

)斎・蟫翁・超花亭・六漢老人などと称し、業を松崎慊堂に受け、学問は該博で考証は精緻、

漢学から銭貨に至るまで通暁せざるは無しと称され、また日本金石学の祖とも言われ、『古京

遺文』はその代表作である。末尾には、明治37年(1904)の日付を伴う、日下勺水の漢文識

語が付けられており、工芸品とは雖も、ヤ(木+夜)斎の筆跡を窺い知る貴重なサンプルであ

る。上段から、文頭・中間・文末の順である。


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