ギャラリー解説

書画

天囚西村時彦、行書五律(近代、AD1865〜1924)

絹本肉筆・・縦137cm、横33.8cm

「天囚邨彦」の下に、陰刻「天囚居士」の落款が押

されている。西村天囚は薩摩(種子島)の人で、

名は時彦、字は子駿・子儁、号を天囚・碩園など

と称し、幼にして郷儒前田豊山に学び、上京して

父時樹の知人重野成斎島田篁村に学び、東京

帝大古典講習科を中途退学し、文筆を以って世

に出るも赤貧生活を送り、中井桜洲の知遇を得

て新聞記者となり、大阪朝日新聞社の主筆となっ

て健筆を振るい、晩年は京都帝大の講師も兼ね

た、ジャーナリストにして文芸家にして漢学者であ

る。尚、彼は朝日新聞のコラム「天声人語」の名

付け親であり、人生の大半を大阪で過ごしている

が、東京在住時代も有り、その時は本学の前身

大東文化学院の講師も務めている。


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