ギャラリー解説

書画

如是伊佐岑満(新次郎)、草書三字(幕末維新、AD1809〜1891)

紙本肉筆・・縦137.1cm、横50.2cm

「如是閑士」の下に、陽刻「樓卿」と陰刻「伊佐岑満印」の落款が

押されている。伊佐如是は江戸の人で、名は岑満、通称は新次

郎、字は樓卿、号を如是と称し、幕府の徒目付・具足奉行・海軍

奉行などを歴任し、駿府の牧之原開墾に尽力した旗本で、下田

奉行頭取としてアメリカ人ハリスの交渉役を務め、唐人お吉をハ

リスに世話した人物として有名である。亦、漢籍を岡本况齋に、

書法を小島成齋に学び、和歌にも優れた文化人で、晩年は谷

口原付近の子弟に漢学や書を教授し、優れた能書家でもあり、

幕末三舟(海舟鐵舟泥舟)の書の師としても知られている。


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