ギャラリー解説

書画

傳・芳翠松本静春 、行草書七絶(近代、AD1893〜1971)

紙本肉筆・・縦113cm、横49cm

「芳翠山樵英」の下に、陰刻「松英」と陽刻「子義」の落款

が押されている。松本芳翠は愛媛の人で、名は静春、通

称は英一、字は子義、号を芳翠と称し、日下部鳴鶴

藤雪竹らに師事した書家で、雑誌『書海』を発行した書

海社理事長で、日本芸術院賞受賞者である。尚、本品

は所謂「伝」である。

2008年に入ってこの手の「伝」作品が氾濫している。

例えば、小野鵞堂比田井天來木村知石等は、同じ手

になる作品で、部分的にはよく似ているものの、全体的

には似て非なる品である。


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