ギャラリー解説

書画

愚亭帆足萬里、行書十四字對聯(江戸時代、AD1778〜1852)

紙本肉筆・・縦125cm、横26cm

陰刻「ハン(馬+風)足萬里」と陽刻「鳳卿氏」の落款が押されて

いる。帆足愚亭は豊後の人で、名は万里、字は鵬卿、号を愚

亭・西エン(山+奄)などと称し、初め業を脇蘭室に学び、次い

で京に遊んで中井竹山に師事し、更に皆川淇園亀井南冥

らにも学び、その学は和漢古今を究めて天文・経済から医学

・蘭学にまで精通し、特に経世の術に関しては卓然自得した

ものが有り、日出藩に仕えて家老職を務めた儒者で、その学

術文章は、三浦梅園広瀬淡窓と併せて「豊後の三偉人」の

称を得ている。尚、本品は本来一枚の七絶であるが、それを

半分にして対聯に仕立てたものである。


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