《黄虎洞ギャラリー》
Oukodou Gallery ・ Chobit Collection
黄虎洞伯泉齋研究室集蔵授業用参考資料之一部
-銅(貨 幣)器- -CHINESE BRONZE,D4- 特殊資料(1〜17) ※厭勝錢とは民間で鋳造された玩錢のことで、円錢の背面に吉祥文等を鋳し、「駆邪避魔」(一種の魔よけのお 守り錢)を目的としたもので、主に厭勝(まじない)や道教の儀式に使用され、漢魏六朝時代に流行しているが、 現在一般的に見られるものは明代以後に鋳造されたもので、その代表が清朝に多く作られた「八卦錢」で、正面 に八卦を描き、背面に十二生肖や鬼符を鋳込んでいる。他には吉祥絵や吉祥文等も有り、その繪柄に因って 厭勝の目的がそれぞれ異なり、「打馬格錢」・「福錢」・「春錢」等具体的な俗称が使われているが、基本的には 全て厭勝錢である。その中でも特別な物が、當時の造幣局二十局を鋳込んだ「康煕詩錢」と呼ばれるものであ る。亦、厭勝錢の材質は、銅(青銅・黄銅等)を中心として銀や鐵等の金属を基本としているが、數こそ少ない ものの前漢時代の漢墓からは、龍文と称されている紋様を付した「陶器製の厭勝錢」が出土している。 尚、日本では一般的に厭勝錢を「繪錢」と呼び、神事や祭事及び棟上げ式等で多く用いられている。 |
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