現地研修報告 エジプト(2000年度) 3/4

2.提携校での現地研修

ファイユーム見学

(3)エスコート制度
 語学試験のほかに、もうひとつ今回新たに試みたのがエスコート制度の導入である。これは学生交流の一環として考えられたものである。これまで、短期間とはいえ同じキャンパスにありながら、エジプト人学生と本学学生の交流する機会が設けられていなかった。以前より本学学生からの強い要望があったので、国際交流委員会を通じ、提携校に学生交流の実現を打診していた。すでに、タイの現地研修ではチューター制度が制度化されており、大きな研修効果をあげていた。エジプトの場合は、研修期間がキャンパスに学生のいない時期とかかっていたために、交流が実現できずにいた。しかし、今回研修時期を現地学生がキャンパスにいる時期に合わせたことにより、交流が可能となった。

 M氏より提案されたのは、男女別に本学学生3名につき1名のエジプト人学生を組み合わせるというものであった。こうして、本学学生に対して4名のエジプト人女子学生と2名の男子学生がはりつけられた。女子は4グループ、男子は2グループとなった。アレキサンドリア大学の英文科の学生がエスコート役をかってくれた。授業終了後、グループ単位で共同行動をすることができた。

 ほとんどのグループが市内観光、市場での買物、映画鑑賞、食事などをともにするなかで交流を深めることができた。また、エスコートの学生は本学学生を自宅でもてなしてくれたほか、親戚・友人の結婚式などにも招待してくれた。このように、普通では得難い貴重な体験と交流をすることができ、本学学生には大好評であった。同年代のエジプト人学生が何を考え、何を感じているのかが実感でき、エジプトおよびエジプト人への関心が非常に深まった。

- 招待された農場でのひととき

「招待された農場でのひととき」

アレキサンドリアで海水浴

「アレキサンドリアで海水浴」

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