現地研修報告 エジプト(2000年度) 4/4

3.研修費用

 本年度は飛行機の往復便の曜日の関係もあり、昨年度より2日多い28日の旅程となった。にもかかわらず旅行経費は昨年よりも低くおさえることができた。研修日数と宿泊ホテルのランクを考慮に入れると、それほど高い金額ではないが、来年度は旅行経費がさらに引き下げられるよう期待したい。

 提携校への支払い額のなかに、今回初めてエスコート代金が含まれることになった。エスコート代金は6名のエスコート学生が本学学生とグループで行動した際の交通費や食事代に充てられた。エスコートの学生たちは自らの授業の合間を縫って、献身的に動いてくれた。こちら側からの実費支出は当然のことなので、来年度についても提携校への支払い項目に組み込んでおく必要があろう。

4.現地研修の総括と課題

 研修期間の延長、語学試験の導入、エスコート制度の開始など本年度はいくつかの新しい試みを行なった。研修効果の面でも前進があったものと確信している。TAFLセンターでは使用テキストや教授方法の改善に意欲を示しているので、こちら側の要望をこまめに先方に伝えられるよう、国際交流委員会にお願いしたい。語学試験にかんする資料は、本学部でも授業改善に向け有効に利用していただければとおもう。

 今回のエスコート制度の試みは、他の研修地域でもそれぞれの地域事情に適合する形で導入が可能なのではなかろうか。なんといっても同年代の学生間の交流ほど、研修地域への関心を高めるものはない。これまで現地研修を引率したことのあるインドやパキスタンでは、今回のような学生交流を実現できなかったが、研修時期を現地学生がキャンパスにいる時期に調整し、予算措置を含めエスコート制度(呼び方はチューター制度でもかまわない)を双方の合意のもとで制度化することにより、研修成果を格段に高めることができよう。

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