現地研修報告 ベトナム(2003年度) 3/6

3.提携校での現地研修

(3)学生交流
 現地学生との交流は、語学の学習とともに、現地研修の大きな柱のひとつをなす。学生交流が制度化されているタイ、インドネシアやエジプトなどでは学生交流が大きな教育効果をあげている。

 今回のベトナム現地研修では、ハノイ国家大学で日本語を学習する現地学生と本学学生との交流会を2回実施してもらった。第1回目の交流会は東方学部の教室で行われた。自己紹介の後、小グループに分かれ、話し込んだ。提携校からは7名の学生が参加した。会話は日本語で行われた。本学学生は、現地学生の日本語のレベルの高さ、交流に対する積極性、学生生活および将来目標についての意識の違いに驚き、多大な刺激を受けたようだ。また、日本で1年半も現地語を勉強しながらも、初歩的な会話さえできない自らを恥ずかしくおもうと感想を述べる学生もでた。第2回目の交流会は、宿舎のA2で待ち合わせた後、現地学生の運転するバイクや自転車に分乗し、街の見学を行った。この2回のフォーマルな交流会のほかに、双方の学生がインフォーマルな交流会を企画をした。一緒に街に出かけ、食事や買い物を楽しんできたようだ。この3回の交流会に刺激を受けた本学の一部学生は、来年度、ハノイに留学することを真剣に考え始めている。

 ハノイ国家大学には日本語コースもあり、学生交流は先方の学生にとっても有益である。それゆえ、来る数年内に学生交流が語学の授業とともに、制度化されることを望む。そのためには、ハノイでの現地研修の日程を多少変更する必要がある。現地の学生が長期の夏期休暇を終え大学に登校するのは9月5日以降なので、提携校での研修が9月10日あたりから開始できれば、学生交流が組織しやすい。今回の研修は9月2日から始まったが、第1回目の学生交流を実施したのは9月12日にいたってからのことである。

ハノイにて気分爽快

「ハノイにて気分爽快」

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