現地研修報告 ベトナム(2003年度) 4/6

3.提携校での現地研修

(4)小旅行
 ハノイ滞在中、土日を利用し、2回の小旅行を行った。小旅行も基本的に参加学生が計画し、それに対する旅行社のアドバイスを参考に最終案を決定した経緯がある。第1回目は9月6日と7日に世界遺産に登録されているハロン湾の見学およびその一部をなすカットバ島でのトレッキングを行った。カットバ島は多数の鳥獣の生息する自然保護区である。しかし、当日は天候に恵まれず、雨合羽を羽織いながらの山登りとなった。われわれは山登りで精一杯であった。泥で小道がぬかり、靴、ズボンは泥まみれになった。合羽でむれ、上半身は汗だらけの状態で、周りをみる余裕はまったくなかった。行程の半ば、小1時間程歩いた後で引き返した。雨期期間中であることを考慮し、来年度はカットバ島でのプログラムは外したほうがよい。ハロン湾は1994年に世界遺産に認められたベトナム第1の景勝地(ベトナムには5箇所の世界遺産があるとのこと)であり、貸しきりのボートで3時間ほどのクルーズを行った。学生には大好評であった。

 第2回目は、少数民族の集落を訪ねる企画であった。マイチャウが目的地であったが、前日の雨で途中の道路状態が悪いうえに(ぬかるみ、ところどころで車幅は1車線)、路幅拡張工事にともなう通行止めにもあい、行程は大幅に遅れた。このため、マイチャウ行きを途中で諦め、宿泊地のホアビンに引き返した。翌日、ホアビン近郊の少数民族の村2つを訪れた。村の選定は、担当旅行社の下請け業者である現地旅行社が行ったのだが、村の生活に外部者が土足で踏み込んでいくようで、居心地が悪かった。

 今回はハノイ滞在期間中の土日をすべて小旅行にあてたが、来年度については、土日を自由行動日にしたほうがよいかもしれない。あるいは、小旅行を入れるにしてもハロン湾だけに限定してもよい。そうすれば、ホーチミン廟の見学も自由行動日に可能となる。

ハロン湾の鍾乳洞にて

「ハロン湾の鍾乳洞にて」

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