現地研修報告 パキスタン(2009年度) 1/7

1.はじめに

 本年度のパキスタン現地研修には引率教員1名と学生5名(女子2名、男子3名)が参加した。研修期間は2009年9月21日から10月19日までの28日間だった。そのうち、9月23日から10月15日までの23日間は提携校のあるラホール市に滞在し、パンジャーブ大学での語学研修に参加した。語学研修後、ラホール市内観光の他、ラワルピンディーやイスラマーバードを見学した。今回の現地研修期間は雨期後の寒からず暑からずの過ごしやすい季節で、かつラホール滞在期間中は宿泊先の宿の食堂で衛生的な食事をとることができたので、体調をくずす学生は少なく、快適に過ごすことができた。また、ホンダの現地工場やJICAの教育プログラムを見学する機会があり、参加学生の国際交流に関する意識が高まった。

「イスラマバードのモスクにて」

2.現地研修プログラム 

 今回の現地研修時期と期間の設定にあたっては、昨年本学が招聘したパンジャーブ大学ウルドゥー語学部の学部長F先生からのさまざまなアドバイスも考慮し、計画を作成した。まず、時期については、雨の集中する8月から9月初旬は避け、さらに、過去2回のパキスタン研修で参加学生に大不評であったラマダンの時期を避けた。ラマダンの時期には、現地の先生方の教育意欲が減退するほか(3年前の研修時にはラマダン時の「慣行」として語学の授業時間が毎回10分ほど削減された)、現地の学生との交流にも支障が生じやすく(現地学生が食事無しで疲労しているとの理由で、交流が実施されないことがあった)、参加学生の街中での飲食も制約されるからである。また、研修校での学生交流が可能な時期として、本年度は9月21日から10月19日までを現地研修期間とした。

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