現地研修報告 パキスタン(2009年度) 4/7

4.プロジェクト見学

 ラホール滞在期間中に、昨年度同様に、日本の製造業あるいはJICAが推進している3つのプロジェクトを見学した。昨年度の引率者、S先生に事前に連絡をとってもらい、出国前までに訪問日時を確定した。ホンダの工場(二輪車)見学では、多数の部品が最終品に組み立てられていく工程すべてを案内してもらった。昼食まで出していただき、ホンダの二輪車のパキスタンでの生産販売実績や課題についてもパワーポイントを使った説明を受けることができた。駐在されている3名の日本人技師の皆さんからは、業務内容のほか、海外生活の醍醐味と苦労について、いろいろと話を伺うことができた。
 また、JICAの「技術教育」プロジェクトでは、理系の技術教育を促進するためのカリキュラムや実技指導の改善策について興味深い説明を受けることができた。実技指導の現場もみせていただいた。「識字教育」プロジェクトでは、通常の公的教育を受けられない都市貧困層の子弟のための識字教育の現場を訪ねた。草の根レベルでの国際交流から学生達は大きな刺激を受けたようだ。また、プロジェクトと直接のかかわりはないが、宗教学校の見学も日程に組み込んでもらった。訪ねた識字教育や宗教学校の現場で、互いにウルドゥー語で自己紹介をし合うなどの交流を行った。本学の学生から、帰国後もJICAの現地での活動についていろいろと調べてみたいとの積極的な感想も出され、たいへん有意義な経験となった。

「JICA支援の教育プロジェクト その1」

「JICA支援の教育プロジェクト その2」。

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